ちょうど去年の今頃の話
ちょうど去年の今頃だったかな。
よく行くクラブで仲良くなった女の子がいたんだけど、
そのときはお酒も入ってたし、その勢いでムラムラしちゃってエッチまでしちゃったんですよ。
で、そのときに彼女のアソコを触ったら妙にブツブツしてて、
「これ、どうしたの?」って聞いても
「別に痛いとかそんなのはないから大丈夫じゃない?」って答えたから、そのまま最後まで続行したんです。
それから2、3ヶ月ぐらいしてからかな。
自分のペニスにもその娘の陰部にあったイボみたいなものがいっぱいできてたんです。
でも、痛みもかゆみもなかったから特に気にしてなかったんだけど、
だんだんそこだけじゃなくて、おしりの穴の周りとか脚の付け根にまで次第にそのイボができてきて、さすがにこれは何かあるぞ、って怖くなって病院へ行ったんです。
で、先生に症状を話してアソコを見てもらったんですけど、
そしたらすぐに「尖圭コンジローマという性病ですね」って言われました。
今はもうそのイボがまたできるっていうことはないんですけど、
そうなるまでが結構大変で、2回ぐらい再発したんです。
はじめの治療のときにコンジローマを切ってもらったり、
軟膏を塗ってもらったりしてきれいに治ったからもう大丈夫かなって思ったんですけど、
それから3ヶ月もしないうちにまた同じようなイボができて・・・。
それからまた同じ治療をしてもらってっていうのが何回かあったんですけど、
尖圭コンジローマって、あそこまでしつこい性病だなんて思いもしませんでした。
今もまた再発するんじゃないかってちょっと不安に思うこともありますけど、
とりあえず何ともないので、ひと安心しています。
ちなみに、その一件以来、いろんな女の子とエッチするのは完全にやめました。
またいつ、どこで、誰から性病をもらってしまうか、わかったもんじゃないですからね(笑)。
ドクターより一言
この尖圭コンジローマという性病は、HPV(ヒトパピローマウイルス)というウイルスが性器の粘膜や皮膚に感染することで発症する病気なの。
HPVには数多くの種類があるんだけど、このうちの6型、11型、40型などが引き起こすとされているわ。
この検査方法なんだけど、男性であれば、彼のように患部を直接見て判断するといったことが多いわ。
女性であれば、膣分泌物を採取して、そこにウイルスがいるかどうかという検査を行って診断しているの。
イボができたからといって痛みやかゆみといった異常が出るわけではないんだけど、
母子感染を引き起こすこともあるから、尖圭コンジローマとわかったらなるべく早く治療するようにしたいわね。
また、尖圭コンジローマはとにかく再発しやすい性病として有名で、
初発から3ヶ月以内で再発してしまう確率が25%以上と言われているぐらいなの。
つまり、4人に1人は3ヶ月もしないうちにまた同じ病状が現れるということね。
ちなみに、2006年をピークに、2007年ごろから徐々に尖圭コンジローマを発症する人は減ってきているけど、
それでもまだ1日あたり0.8人近くは発症している性病だから、油断は絶対に禁物。
男性の場合は性器が身体の外についている分、尖圭コンジローマを見つけることはわりと簡単だけど、
女性の場合は膣や外陰部といったところにあらわれるから、なかなか直に見れない分、発見するのはちょっと難しいわね。
だから、自分が知らないうちに相手にHPVを伝染させていたっていうことも少なくないし、
検査を受けない限り感染していることに気付けないということもよくあるのよ。
自分が感染源にならないようにするためにも、何か疑わしいと感じたら検査を受けるのが望ましいと言えるわね。