HIV感染症/エイズの症状
自覚症状がない為、検査を受ける人が少ないのが現状…
HIV(エイズウイルス)に感染すると、感染初期の段階(感染後の2~3週間)と呼ばれる急性期で発熱、のどの痛み、口内炎、だるさ、筋肉痛、といったインフルエンザのような症状がみられます。それらの症状は数週間でなくなり、次の段階へ移行します。(症状の全く出ない場合もあります)
感染後は、無症候期と呼ばれる全く症状のない期間が、約5~10年程度続きます。症状が出なくても体内ではHIVが増加し、免疫力(病気に対して体を守ったり戦ったりする力)が少しずつ低下していきます。
人によっては、体の右左どちらかに小さな水ぶくれが沢山できる場合もあります。無症状の期間は個人差があり、1~2年以内にエイズを発症する場合もあれば、15年たっても、特に症状が出ない場合もあります。
エイズ発症期に入ると、免疫力が更に低下し、下痢やひどい寝汗、理由のない急激な体重減少などがおきます。さらに免疫力や抵抗力がほとんどなくなっているために、健康な人では問題にならない種類のカビ、原虫、細菌、ウイルスによって日和見(ひよりみ)感染症や悪性腫瘍、神経障害など、様々な症状を引き起こします。
HIV感染からエイズ発症期に自覚症状がない為、検査を受ける人が少なく、この時点で初めて感染が分かる人が非常に多いのです。
無症候期の間に知らずに感染源になってしまうかもしれないんだ・・・。