肺がん(肺癌)の症状
呼吸器系のいつもと違う感じの症状は、危険信号
肺がんの症状は、病巣のできる部位によって変わってきます。
■原発巣(最初に発生した場所で増殖しているがんの病巣)による症状
肺がんの発生が中央部(肺門部)か周辺部(肺野部)かで症状が違います。
【中央部(肺門部】
比較的早い時期で咳や痰、血痰などの症状が見られる。 早期の場合、X線検査では発見できず、進行すると気管支の内側が狭くなり、発熱や胸痛を起こします。 さらに進行すると気管支がふさがって呼吸困難を引き起こすこともある。
【周辺部(肺野部)】
早期のうちは自覚症状がなく、X線やCT検査でしか発見できない。 進行して周囲の臓器に浸潤する事で痛みなどが生じます。
■転移による症状
転移による症状で胸膜、骨、脳、リンパ節などに転移し、部位によってさまざまな症状が起こる。
肺ガンの初期症状は無自覚で判定がしにくいのが現実ですが、微妙ではあるが普段と違う症状もあるといわれてます。
基本的に風邪に似た症状で、なかなか治らない、風邪の場合とは違う箇所が痛む、痰が強い、まただるさはないのが乾いた咳が続くといった場合です。 呼吸器系のいつもと違う感じの症状は、危険信号といっても過言ではありません。 喫煙者やある程度の年齢の方は(40歳以上)、普段とは違う呼吸器の違和感に敏感になることが重要です。
肺ガンが末期症状になると、容態が急変することも多く、風邪などをこじらせると命取りになることもあります。 進行することでむくみや痛みが強くなり、抗がん剤の副作用でも吐き気や体力を奪うので衰弱し痩せてきます。 この頃になると苦しさから、痛み止めやモルヒネを使用するようになります。
末期に入ると、呼吸困難から酸素を取り込めなくなり、数分の間になくなってしまう方も多いようです。
肺癌の主な症状
各症状は肺がんの進行や発生した箇所や種類によって異なりますので注意をしたほうがいいでしょう。
・咳(慢性・しつこい)
・胸痛(肺野型)
・ゼーゼーとした呼吸
・息切れする
・血痰が見られる
・声がかれる
・むくみ(顔・首)
・疲労感
・食欲不振
・体重の減少
・肥満、丸い顔、皮膚の色が黒い
・血糖値の上昇
・高血圧
・頭痛、腰痛(肺野型)
・肩こり
・背中の上部の痛み
・神経、意識障害