昔、風俗で働いていた時の話
昔、東京都内のピンサロで働いてたことがあったのね。
セックスとかに関しては特に何とも思ってなかったから、
ただ単に仕事をこなすだけ?
みたいな感じ。
しかも、ピンサロだから本番も無いしね。
店長から、変な病気をもらったりしないようにってうがい薬でうがいを徹底するようにって言われてたし、
アタシも「うがいしてりゃ大丈夫っしょ」って感じだったんだ。
ほんとに何も無かったしね。
でも、働き始めて1年ぐらいたった頃かなぁ。
喉がずっと痛い日が続いてたのね。
最初は「店長~、風邪引いちゃったかも~」とかって言ってたんだ。
しかも、仕事でうがいしてるんだからすぐ治るでしょって思ったし。
でも、1ヶ月経っても喉の痛みは治まらないし、ちょっとした熱も続くようになったの。
んで、同僚の女の子にその話をしたら、
「もしかしたら、お客さんから何かの病気を貰っちゃったかもしれないよ!?」って言われた。
そん時は「まっさかー(笑)」なんて言ってたんだけど、
その子の友達も同じような症状で病院に行ったら性病だって診断されたことがあるって言うから、 とりあえず病院に行ってみることにしたんだよね。
病院に行って先生に事情を話したら、「咽頭感染してる可能性が高い」なんて言われちゃって。
ソッコー、喉の奥に綿棒みたいなのを突っ込まれて苦しかったぁ。
んで、その検査の結果は「咽頭クラミジア感染症」だったんだ。
病院の先生いわく、アタシみたいに風俗で働く子に多いみたいで、結構大きな問題になってるとか。
でも、うがいはちゃんとしてたって言ったら、
そういう菌はうがい薬じゃ死んだりしないそうなんだよね。
ちょーショックだったよ。
店長に性病になったことを報告して、その月末には辞めさせてもらった。
どんだけキレイにしているお店でも、風俗で働くんならちょこちょこ性病の検査をしたほうがいいかもよ。
ドクターより一言
彼女のように、性風俗店で働く女性は性感染症への感染リスクが非常に高いの。
うがい薬でうがいを徹底させているお店もあるけれど、
残念ながらそれだけでは感染を完全に防ぐことは出来ないと言えるわね。
今回は「咽頭クラミジア感染症」だったわけなんだけど、「咽頭淋菌感染症」も性風俗で働く女性が発症することが多いわ。
どちらも、性器に感染する場合と比べて症状が現れにくいのが大きな特徴よ。
彼女のように、喉の痛みや扁桃炎などの症状が現れることもあるけれど、ただの風邪だと思って放置されるケースが多いわね。
それに、性器からクラミジア菌が検出された場合、女性は約10~30%が咽頭にも感染していることが明らかになっているわ。
オーラルセックスを主体とする性風俗店で働く女性のほうが、
性行為をする性風俗店に比べて咽頭感染率がはるかに高いというデータもあるくらいなの。
咽頭クラミジア感染症の治療は、性器感染のものに比べて約2倍の日数がかかると言われているわ。
そのため、治療に2週間以上かかることも珍しくないの。
性風俗店で働いていなくても、
パートナーとオーラルセックスをする機会がある女性は一度でも咽頭感染を疑って積極的に検査を受けて欲しいわね。